序文
この領聖預備規程書は、古来より正教会信者がご聖体を領けるための心の準備・冷静さを保つための書です。内容は晩祷・早祷・感謝祝文の三つに分れています。
始めの晩祷は、前日痛悔機密を受けた後、さらに罪を犯さないように心がけ、ご聖体を領けるにふさわしい心の準備をするための祈祷文です。
早祷は、翌朝起きてからご聖体拝領前まで前晩と同様に心がけ、神の恩寵を受けるにふさわしく準備する祈祷文です。
領聖感謝祝文は、領聖し罪が清められたことおよび、さらに自分に神の成聖の恩寵が与えられたことに心から感謝するために読まれるものです。
以上の事柄から、信者であれば必ず一人一人がこの祈祷文を携帯し、常に日曜日の聖体礼儀の度に持参し、より信者として領聖をし、祈祷することが大切なことです。
(『領聖預備規程』序文より)