私達のイイスス・ハリストスの昇天祭 (復活大祭の40日後の木曜日)
イイススの栄光に満ちた復活の後、私達の主イイスス・ハリストス(イエス・キリスト)はその使徒のところに何回も姿を見せ、神の国について教えられました。これらの教えの全部が福音書に書きしるされているわけではありません。いくつかは聖体礼儀で読まれる使徒行伝のなかに書かれており、さらにその中の幾つかは使徒達が新しい指導者(主教達)に口伝えたものです。これらのものをすべて含め「神聖なる伝統J(聖伝)と言います。
主の復活後40日目に、イイススは最後に使徒たちのところに姿を現されました。使徒たちは連れだってオリープ山の頂上に向かつて歩いていました。私達の親愛な救い主は、そのお弟子さん達に最後の教えをなし、弟子たちを勇気づけていました。イイススは弟子達にエルサレムから離れずに、イイススを中心とした神聖で公なる教会の上に降ろうとしている[聖神という]特別の贈り物を使徒達が受けるまでエルサレムで待つように言われました。私達の救い主はこう言われました。「イオアン(ヨハネ)はあなた達に水で洗礼を授けた。だが、今、あなた達は聖神によって洗礼を受けるであろう。」
主はそれから使徒達に、御自身はこれから神様を信じる人たちがいる場所を用意するために天国に帰ろうとしていると言われました。主は、この世の終わりの時には地上に戻り、主に心から従う総ての人たちを集め、主と永遠に暮らすことのできる天の王国へ案内することを約束されました。
救世主はそれから使徒達に世界各地に行き、イイススについて教え、人々に「父と子と聖神の御名によって」洗礼を授け、主の聖なる教会へと導くように言われました。それから、私達の救い主は天国へとあげられました。それを見た使徒達は恐れと喜びでおののきました。使徒達は神様を讃美しながらエルサレムに帰って行き、そこで聖神が降るのを待ちました。