ペンテコスト(聖神降臨祭、五旬祭)(復活大祭後50日目の主日)
私達の救い主イイスス・ハリストス(イエス・キリスト)が天国に昇られる直前、イイススは弟子達にエルサレムに行き、父子から聖なるハリストス(キリスト)の教会に、主が聖神の贈り物を送るまでそこで待つように言われました。
弟子達、つまりハリストス(キリスト)の教会は主の言われた通りにして、斎と祈りをするために一軒の家に集まり、神様が教会に送ろうとしている、すばらしい贈り物を待ちました。その聞に、使徒達は主を裏切ったイウダ(ユダ)の代わりに、別の使徒を選び出しました。その人はマトフェイ(マタイ)と言う名前でした。
主の昇天後1 0日経った「ペンテコステ」と呼ばれる日になって、イイススを中心とした教会に聖神が降りました。「ペンテコステ」とは「5 0日目」という意味です。それは、復活祭の50日後にやってくるからです。その時、そこにはイイスス様を中心とする教会の信者は全部で120人くらいしかいませんでした。彼らは神様のために聖体礼儀を行い、お祈りするために集まりました。朝の9時になって、強い風のような大きな音が聞こえました。家全体が吹き狂う風に包まれました。それから、突然、風の中から小さな炎が現れ、それらは、そこにいた人々の頭の上で大きくなりました。小さな炎は人々の上に止まり、こうして、教会は聖神の贈り物を頂きました。
その時、エルサレム市内ではユダヤ人の祭である過ぎ越しと、過ぎ越しの50日目を祝うために、各国からユダヤ達が集まっていました。弟子達が聖神を受けると、彼等はにわかに色々な違った言語あるいはユタ守ヤ人達に理解できる言葉を使い話せるようになり、家の外に出て、各地から集まったユダヤ人達に私達の救い主ハリストス(キリスト)について説き始めました。弟子達は、いまや自分達の言語(言葉)としてすべての人々に語りかけることができました。
その日、およそ三千人の人達が洗礼を受け、ハリストスの教会に入りました。洗礼を受けた人達もまた、皆、ちょうど今日、私達が、私達の主教様や神父嫌から頂くのと同じように、イイススの使徒たちから聖神を頂きました。最初のお弟子さん達だけが言葉という特別の贈り物を頂いたのは当然でした。それは、その後、あらゆる違った国から教会の新しい信者が生まれたからです。そしてこれらの人達は、自分達の国に、自分達がいつも話している言葉で神様のお話を伝えることができました。