我らの主イイスス・ハリストスの迎接祭 (旧暦2月2日/新暦2月15日)
神様が決められた律法によりますと、新たに生まれたすべての子供は教会に連れられて行き、主にお見せしなければならないことになっています。それは、その子が生まれて40日目の時に行われます。
イイススもこの律法を守りました。イイススが40日自になった時、イイススのお母さんとイオシフ(ヨセフ)はこの法律を守るために宮(エルサレム神殿)に連れて行き、イイススを神様にお見せしました。
この時、聖預言者シメオンは神殿の中でお祈りをしていました。ハリストスがこの世に生まれようとしており、しかも神様はその救世主にシメオンが生きている聞に会えるだろうと約束されていたことを、聖シメオンは覚えておりました。イイススが宮に連れて来られるとすぐに、聖シメオンはその子が誰であるか分かりました。大喜びでこの聖預言者はマリヤのもとに走り寄り、イイススを腕の中に抱きました。
こぼれそうな笑みを湛え、“このハリストスこそ本当の救世主である”と声を上げて泣きました。シメオンは「主よ、あなたが約束されたように、今、あなたの召し使いは安らかに眠ります。それは、主が遣わされた救いを私がこの目で見たからです。」老人はそれからイイススをマリヤに返し、神様を賛めたたえながら永眠しま
した。ところで、もう一人、年をとった預言者が宮の中にいました。その人はアンナと言い、6 0年以上もの問、宮に住み、神様に任えていました。聖神は、イイススが今この宮においでになっていることをアンナに告げました。そこでアンナもまた、イイススに会いに急いで行ってみました。アンナは救い主を見ると神様を讃美し、このハリストスこそ本当の救い主である神であり、私達を救うためにこの世に来られた方ですと声を上げて泣きました。
マリヤとイオシフ(ヨセフ)は宮詣でを済ませると喜び、そしてあらゆる事を神様に感謝しながらイイススと一緒に帰って行きました。
イスラエルのヘロデと言う悪い王様もまた救い主がこの世に誕生したと言うことを聞きました。でもこの王様はイイススを拝もうとは思いませんでした。そうではなく、そのイイススを殺そうと思ったのです。三人の賢い人がベツレへムのイイスス・ハリストス(イエス・キリスト)を拝む旅の途中、へロデ王のもとに立ち寄り、最近生まれたハリストス(キリスト)と言う“新しい王”についてへロデ王に尋ねたことは皆さん知っていますね。
へロデ王はこれを聞くと、祭司達に聖書を研究させ、いつ、どこで、このイイススとか言う者が生まれたのか調べさせました。へロデ王はしっと深い人であり、イイスス・ハリストス(イエス・キリスト)とか言う人物はこの地上の王となり、へロデ王の力を失わせるに違いないと考えました。へロデ王は自らを悪魔の所へ連れて行ったのでした。彼は聖書からハリストスがベツレへムで生まれようとしていることを知り、彼の軍隊にベツレへムに行って、最近生まれたばかりの子供達を一人残らず殺すように命じました。だが、神の使いが夢の中でイオシフ(ヨセフ)に現れて、宮にイイススを連れて行き、神様にイイススをお見せした後、エジプトの地に逃れ、天使が、家に戻るように告げるまでそこに身を隠しているように告げました。そこでマリヤとイオシフはエジプトに行き、神の使いが再びイオシフに現れ、マリヤとイオシフと共に自分達の家に戻るように告げるまでその地におりました。